安心・安全はいかなる場所においても確保されなくてはならない。車の安全運転・家庭の安全・家族の安全・旅先での安全・台所での安全・職場での安全・料理での安全・海での安全・ペットの安全・子供の安全・老人の安全などなど。。行動にはすべてリスクがともなう。。政治・経済・金融・教育ETC。。最近は 環境へのリスクが注目されている。。スタ−トライン>>>人は間違いをする。することがある。。。特に登山は 自然相手でもあり予測不可能な事も起こりうる。。歩く事は移動を意味するが 山では角度のある斜面が加わる。。斜面にはいろんな角度や変化があり様相は多岐にわたる。そんな不安定な場所で行動するのが登山です。。
上るときは重力に逆らい 下るときは重力と同じ向きに移動する。。これだけでも移動の際の力関係が推測できる。。
どんな場合でも まず足元の確保からはじまり さらに両手の位置関係から足腰や全身のバランスまで関係してくるのです。。
転落や墜落の事故は高さに関係なく起きる。。高さ一メ−トルは「一命取る」とも言われる。。家庭内の事故もある。。2・3段の踏み台で転倒して頭を打つと 時によってはそのまま死にいたる事もある。気がつくと病院だったなどなど。 バランス感覚が正常に維持できているかどうか 普段から片足づつのバランスチェックをしてみるのもよい。。目を閉じて いろんな動きを試してみるとバランスの程度がよくわかります。。
日常では 片足立ちで靴下の履き脱ぎができるか出来ないか??。昔から言われているバランスチェックとして重要です。
普段から自分の身体の動きや体力を知る事はとても重要です。。
分かりやすく言うと体力に見合う登山をする事につきる。背伸びしないことです。。
登山で痛めやすいのが「足首」や「膝」。足首は 不せい地(川原・草地・砂地・岩場・渓流・ETC)歩きになるほどケガのリスクが高くなる。足首は 足裏と直接向き合うので状況しだいで負荷が増す(疲労・重さ・地形)。
普段からストレッチで足首の柔軟性をつけておく。階段などの段差を使い つま先立ちして足首をユックリ下げアキレス腱を伸ばす。。この動作で難があるとバランスにも影響するので要注意。。山中でアキレス腱を痛めると 状況(動けない・バランスを崩し転落)によっては「遭難」につながる。アキレス腱は 瞬時の動作で痛めやすい(加齢とともに身体は硬くなる)。。特に 冬期のアイゼン使用では 足首に負担がかかり 足首を痛めやすい。。
足首などは テ−ピング保護も効果的です。どこでもやれる つま先歩き・つま先立ちなどは キック力のアップに効果がある(試してみると良い)。。「ふくらはぎ」のケア−も忘れずに。。。
どんな登山であってもリスクはゼロにはなりません。。ベテランでも初心者でもリスクは同じです。。ベテランになるほど歳をとる。体力・柔軟性が落ちてくる。五十歳を過ぎると体力の維持さえおぼつかなくなる。。これは自然現象・・・。。初心者は経験不足でケガや事故を起こしやすい。。ベテランは体力低下でケガをしやすい。。
いずれにしても ケガをかぎりなくゼロに近づけるためには普段からケガの意識を持つ事が大事。。
ケガの意識と多少の体力意識がかみされると登山の楽しさが倍増します。最近の事例で「トムラウシ山」の遭難(負の連鎖)は 考えるべき事柄が多い。気象・地形・時間・体力・装備 メンバ− ETC。。。
当たり前の話として 山に行かなければ 山の事故は起きない。
海に行かなければ 海の事故は起きない。
だから 何を どうする・・・・。。。
参考までに だれでもできる「危険予知訓練」を紹介しておきます(この手法は 製造・建設業界では広く採用されてます)。
普段からやってみてください(グル−プ・リ−ダ−必見)。
家庭内でも十分活用できるので やってみてください。。
1 危険行動がよく分る写真やスケッチを準備する。。
2 スケッチなどを見ながら危ないと思われる事柄をあらいだす。。
3 なんでもよいが原則。。内容を問わない。。考えられる事はすべて多いほどよい。。
4 全内容を一覧にする。
5 内容を検討する。。
6 重要と思われる事柄を2点ほで選ぶ。。
7 さらに内容をしぼり 何をどうする危険行動を決定する(一点にしぼる)。。
8 決定した内容を簡潔にまとめ参加者に徹底させる(一人でもかまはない)。
ポイントは周知徹底(よく理解する)。。
例題1 天気の良い日 雪の大山(3月上旬)に若いアベックがスニ-カ-姿で七合目まで上がってきた。
例題2 二人はスニカ−姿で雪の斜面を下ろうとしている。
例題3 近くの裏山を散歩し帰りに雨で濡れた赤土の斜面を下ろうとしている。
例題4 小川の橋を渡ろうとしているが 板橋の上は苔で埋まっている。
例題5 小さな谷川の踏み石を渡ろうとしているが石は黒く濡れている。
これらは 実際にある話あった話です。あなたならどうする??。。
対策が瞬時に出るか出ないか頭だけでなく体の動きが問題。。
試しにやってみてください。。自分の身体は自分で守る・健康も同じです!!。。
蛇足@一番怖いのは 慣れや過信による「神経のマヒ」だと 指摘する人もいる(意味も意識もなく ついだらだらと・登る・下る・)。。
蛇足A大山の落とし穴・・アプロ−チが短い。。比較的短時間で山頂まで行ける。。ふもとの大山寺が見える・音が聞ける。そのため安心感がある。。山肌は 風化が進み 安定度の低い山という意識がない。。